フォネミック・アウェアネスのレッスン構成

フォネミック・アウェアネスのプログラムを調べてみましたが、リーパー・すみ子氏の「アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている」(ライミング編)が大変参考になります。このメソッドについての日本での著作は、この書籍だけだと思います。他にはまったく文献がない状態です。日本の英語教育がいかに酷いか納得する次第です。

 

「フォネミック・アウェアネスのステップ」の部分をご紹介したいと思います。(P13~14)

 

英語をきちんと読める子どもを、耳をきたえることから育てるフォネミック・アウェアネスは、以下の7つのステップに分けられます。

 

【ステップ1】ライミング:単語の終りの音に注目、同じ音で終わっている単語(例:king/ring/sing

 

【ステップ2】アリターレーション:単語の始めの音に注目、同じ音で始まっている単語

(例:Sumiko sits in the seat.)

 

【ステップ3】シラブルとオンセット・ライム:単語の音をグループに分ける

  • シラブル:単語と母音のグループで分ける(例:win/dow)
  • オンセット・ライム:単語を始めの母音の前で分けて、母音の前の子音のグループがオンセット、母音とそれに続く音のグループがライム

(例:postならpがオンセット、ostがライム/greenならgrがオンセット、eenがライム)

【ステップ4】ブレンディング:音をつなげて単語を作る(例:c+a+t=cat)

 

【ステップ5】音の位置:始めの音、まん中の音、終りの音に注目

(例:boatなら、始めの音はb、まん中の音はoa、終りの音はtというように、区切って考える)

 

【ステップ6】セグメンテイション/音を数える:単語の音をばらばらにして音を数える

(例:pigなら、p/i/gという3つの音に分けられる)

 

【ステップ7】音の操作:単語の始めや終りの音を起きかえる

(例:manのmをpにかえるとpan、panの終りの音をtにかえるとpat、など)